2015.3.22(sun)
杢目金の地金 その後
地金づくり その2 の続き
4枚作った杢目金の地金のうち 一番大きい地金のその後です
水指を作ります
まず金床の上で 裏側から金槌で叩きます
叩くと金属は延びます
ひたすら叩くとその延びた分だけ だんだんと膨らんできます
こうして板厚を薄くすると同時に 鉢状に形を成形していきます
1.6mmほどの厚さのものを 1mm程に打ち延ばします
縁のところは口の部分になりますので 厚みをもたせるため 打ち延ばしません
ダイヤルキャリパーで板厚を確認しながら叩いてゆき 目的の厚みになったら
当て金にあてて 外側から叩き 絞って形を作っていきます
全体を叩くと地金が硬くなりますので バーナーで熱して「焼きなまし」をします
そして柔らかくなったものを また叩きます
これを数十回繰り返します
だいたい目的の形ができたら 均し打ちをして表面の凹凸をなくし 滑らかにします
底から側面にかけては 1mm程の厚みですが
口辺の部分は地金を寄せているため 約2.3mm程の厚みがあります
そのためしっかりとしていて 見た目に重厚感はありますが 持ってみると軽いというわけです
その後
表面を研磨
↓
もう一度叩いてテクスチャーを整える
↓
エッチング
↓
色上げ
そして銀の蓋をつけて完成です
杢目金腐蝕水指 2015 銀、銅、黒味銅 19.8×19.8×15.3
最後の方の工程 かなりはしょりましたね。。
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